地元の粘土の採取と自作釉薬

 

富谷粘土の作品

「薫風窯」では富谷町地元で採取した粘土を使っています。 
近所の方々の情報により近くの雑木林の中のセセラギの岩盤から採取し不純物を取除いた
(水漉)もので、左がその作品の数々です。
つまりこれらが100%地元「富谷の土を使用」作品です。

 採取粘土の不純物除去(水漉)

採取粘土から木っ端や小石など不純物を取除くことを水漉(すいひ)と言います。
これは単に漉器で漉しただけではロクロに掛
けても回転途中で作品にチギレが出来てしまい物には成りません。
つまり「水漉」と言う独特の作業をする必要があります。

 水漉の方法について

水漉の方法についてはいろんな文献を見ても
「攪拌して漉す」と一言だけで具体的に述べておりません。
以下、私なりに会得した方法です。

(1)採取粘土を弓矢(針金)で板状に切って良  く乾燥させる。
(2)乾燥させた粘土を解け易いように木槌で   細かく砕く。
  出来るだけ細かい方が良い。
  これらの作業で粘土の分子が分解し次の
  作業に進める。
(3)水を張った大バケツ(45ペール)に粘土を  3分の1位まで静かに注ぎ込む。
(4)3、4時間位で粘土が解けるのを待つ。
  この際途中で攪拌しない。
(5)木の葉等軽いものは浮いて来るので適宣  の篩いで濾し取る。20目の篩いが良い。     あまり長い時間だと浮いたものが水を吸っ  てまた沈んでしまうこともある。
(6)篩った後、底の方からよく攪拌しながら柄   杓で汲み上げ別の大バケツに適宣の篩い   で濾し取る。
   細かい粘土を得るのが目的であれば
  100目、そうでなければ70目、50目で濾し、 篩いに残った石や砂は捨てる。
(7)篩い取った粘土は上水が透明に成るまで   沈殿するのを待って上水を捨てる。
   上水が透明に成るには一昼夜からそれ以  上かかることもある。
   上水を捨てるには水道用のホースなどを  利用して吸収しサイホンで捨てる。
(8)こうして残った泥粘土を適当な硬さに乾燥  し、手か土練機で練り粘土に仕上げる。
   乾燥は素焼鉢に入れるか布で包み吊るし  干しにしても良い。
                             


(9)菊練りした粘土は適当な大きさに丸めて
  ビニールで包み保存する。
   粘土は直ぐに使用に耐えるものであれば  使用しても差し支えない。
   若干の期間寝かす方法もあるが3年も寝  かす必 要はない。
以上、私の水漉方法です。


  色付けは自作釉薬を使用しております。

白は白マットで赤は辰砂です。以下にその調合方法を述べます。
いずれも1230℃還元焼成です。

(1)白マット
   長石35、石灰石20、タルク(滑石)10、
   珪石10、カオリン25です。
(2)辰砂
   発色剤は炭酸銅を使っております。
   長石19、鼠石灰16、炭酸バリウム12、    亜鉛華5、カオリン12、硅石30、
   炭酸銅1.4、酸化錫2.8、骨灰1.9の
   割合です。